自ら学ぼうとは思わないけど知って損は無い現金化が誕生するまで
世の中に初めてクレジットカードが誕生したのは、19世紀の後半のアメリカだと言われています。
クレジットカードのシステムが誕生したアメリカで、プラスチックカードが普及してきたのが1950年代。
その後、日本や他の先進国に入ってきたのは1960年前後のことです。
クレジットカードが普及すると間もなく、現金を手に入れるために転売を目的とした商品購入をする人が出てきたと言われております。
ただし、当初はまだ現金化業者というものは存在しておりませんし一般的な質屋と呼ばれる商店でしか転売ができませんでしたので現金化としてはほとんど普及はしてなかったようです。
ですので業者による広告が目立つようになってきたのは、1990年代以降であるとされています。
では現金化が一般に利用され始めたのはいつ頃なのでしょうか。
「クレジットカード現金化」という言葉がだんだん一般的になってきたのは1990年代からです。
その頃のクレジットカード現金化は、現金化を希望する人が直接業者の店舗へ出向いて手続きを行うという方法がとられていました。
1990年代の前半では、現在のようにインターネットが普及していませんし、もちろんスマートフォンなどというものも存在しておりませんので、手続きは直接店舗に行くか、電話と郵送で行うかしかありませんでした。
そのため、現在のような無店舗での営業は皆無に等しく、店舗を構えて事業を行うという形が一般的でした。
ただ、日本のバブル景気という事と消費者金融の普及により現金化自体を必要とする需要も衰退していったのが事実です。
ですが、現金化を行う店舗などは換金所だったり中古品の販売などにより経営を行っていた店舗があった一報で多くの業者が廃業になったともいわれております。
現金化業者の多くが開業しても廃業しても記録が残らないこともあり実際の数字は記録としては残っておりませんでした。
広まった理由は決して業界努力ではなく他力本願
起源は意外にも古いクレジットカード現金化ですが、広く知られるようになったのは実は最近のことです。
広まった理由としては、
「クレジットカードの利用者が増えた」
「インターネットが普及した」
の2点が大きな理由となります。
急激にクレジットカードの利用人口が増えていったことにより、金銭感覚が変わってしまう若者も多くなりブランド品や高級品などをこぞって購入し、必要なくなったり新商品が欲しくなれば転売して買い物をするという事が簡単にできるようになりました。
また、そういった動向に敏感に反応したのが金券ショップやブランド中古品店です。
こういった店舗が増えていったので利用しやすくなったのも理由の一つとして挙げられるでしょう。
簡単にスピーディーに現金を手にすることができる現金化の利用者が増えていった理由も納得できます。
そして何よりインターネットの普及により宣伝効果も大きくなりましたし、インターネットを使って手続きができるという利便性も、多くの人に認められる要因となったと言えます。
インターネットの普及はクレジットカード決済だけでなく実は金融機関の成長に大きく貢献しております。
それまでの銀行業務は休日・祝日や一般的な連休、年末年始など業務が停止している期間が多く、利便性は余よくなかったはずです。
しかも現代のようにATMが至る所にあるなんてことはなく、郊外の市町村では駅や役所に1つか2つ程度というのも珍しくはありませんでした。
そこで現れたのがインターネット銀行というものです。
24時間利用できるうえに送金も引落も対応できるなんて考えられません。
もちろん当初はセキュリティの問題や信頼性の有無という理由だけで利用している人もあまりいませんでしたが、今ではほとんどの人がインターネットを利用した金融システムを利用しているはずです。
つまり、インターネットの24時間送金システムやクレジットカードがパソコンで利用できる手軽さが急激な需要増加に至ったと考えられております。
更には追い打ちをかけるように消費者金融やキャッシングの総量規制が施行され、今まで借入できた人たちが簡単には利用できなくなってしまいました。
また、消費者金融業者等も過払い金問題などにより倒産に追い込まれる店舗も多くTVCMを行っていた店舗ですら倒産してしまいました。
クレジットカード現金化は、業界の努力ではなく、経済状況や環境の変化により急激に躍進していったと言っても過言ではありません。
今後の業界展開はどうなのでしょうか。
現金化を行う業者のなかには、良心的な業者もいれば、悪質な業者もいます。
最近では現金化業者の逮捕というニュースがありましたし、「現金化は違法か否か」という論争もあります。
長引く不況を反映して、銀行や他の金融機関での借り入れが難しい人が「現金化」というシステムに流れてきているところもあります。
正直なところ、付帯的なサービスが充実していたりする訳ではありませんので業界全体の市場規模が伸びるという事はあまり考えられません。
もちろん日本の情勢によっては変わる事もあるかもしれませんが、大きな変動は無いと言ってよいでしょう。
クレジットカード現金化の利用者の需要は衰退する可能性も考えられますがゼロになる事は無いと思いますので業界としては続いていくはずです。
公認された利用方法ではない事を忘れないで
これまでは現金化の歴史について話してきました。
クレジットカードが誕生した数十年後には現金化という方法は確立され日本でも無くなることなく現在に至るという事は認められてきた一つの文化と思いがちですが決して公認されたシステムではありません。
違法とも、絶対に合法とも断定しにくいグレーゾーンというわけです。
現金化を行ったからといって即逮捕という事はありませんし、利用したことで逮捕されたという事例は今までにはありません。
ですが、カード会社の規約に違反しているということは事実です。
法的な罰則は現行の法律ではありません。
ですが、利用規約違反となるとカード会社が定める会員解除や利用停止といった罰則が独自に課せられる場合があるようです。
度が過ぎたような事をしなければ特に意識する必要はないと思いますし、業者を利用することによりリスクを低減することができるようになるので過敏になることはありません。
現在のクレジットカード発行枚数はとてつもない枚数です。
いくらシステムが発達しているからとはいえ、全てのカードの利用情報を把握し、購入したものが現金化されるかどうかを確定する作業は容易ではありません。
もちろん、不正利用防止のために利用店舗や企業、購入リストや金額も含め情報を確認出来るようになっていることは間違いありませんが、全ての購入履歴から不正利用なのかそうでないのかを判断できないように現金化の断定も出来ないというのが本音では無いでしょうか。
カード会社としても莫大な投資をそこに費やすよりも新しいサービスや既存システムのブラッシュアップを行う方が間違いなく費用対効果が望めるはずです。
そもそも利用規約とは約束事です。
それだけで法的な効力は望めませんが著しく違反した場合はその行為により不利益または損害を受けるであろう法律により罰せられる可能性が高くなることは間違いありません。
ですからそういったリスクがあるということも現金化の大事な一面であります。
現金化の手法には「買取方式」と「キャッシュバック方式」というものがあり現在の主流となっております。
簡単に説明しますが買取り方式は業者から指定される商品をカードで購入し、業者に必要な金額で買取をしてもらう方法です。
キャッシュバック方式というのは業者が運営しているネット通販サイトなどで購入しクレジットカード決済を行い、特典やキャンペーンと称して現金を口座に振込むという方法です。
どちらも現金化として存在していますの利用するのであれば良し悪しはそれぞれにありますからご自身の状況にって選択されることが望ましいでしょう。
どの業者を選ぶか、どの換金方法を選択するかで規約違反になるわけではありません。
その行為自体が抵触しているかもしれませんからご自身で行おうが業者を利用しようが一緒です。