「金利ゼロ」という宣伝文句には注意【ウソを見破れ】

金利ゼロはない

「金利ゼロ」では企業経営が成り立たない

基本的に業者は、消費者金融のような貸金業者ではありません。

そのため、貸金業者が対象のさまざまな規制に制約を受けないという特徴があります。

結果として、いかにライバルから顧客を奪うかを競うことになり、刺激的なキャッチコピーを使った広告が氾濫しているのが現状です。

クレジットカード現金化の業者が掲げる謳い文句として、特に目を引くのが「金利ゼロ」という言葉です。

インターネット上には、「金利がかからないので消費者金融からお金を借りるよりずっとお得」と謳う広告を数多く目にします。

すぐに現金が必要な人にとって、こうした文言は非常に魅力的に映ることでしょう。

しかし、「金利ゼロ」という言葉には注意が必要です。

そもそも貸金業ではないのですから、金利や利息といったもの自体が存在しません。

では、どうやって利益を上げているかというと、それぞれの業者が掲げる「換金率」に秘密があります。

クレジットカードの現金化では、業者の指定する商品をカードで購入し、そこからキャッシュバックという形で現金を返してもらう構図になっていますが、商品の金額全額が受け取れるわけではありません。

業者によって異なりますが、商品金額の80~90%ぐらいの現金が入金されるようになっています。

還元されない残りの比率分は、手数料として業者に徴収されますが、これが業者の利益になるのです。

この比率をいくらにするかに決まりはないので、業者が自由に決めることができます。それゆえ、業者によって換金率が異なるのです。

つまり、業者は、金利ではなく手数料によって利益を上げます。

しかも、「手数料○○円」という表示はせず、キャッシュバックする金額の還元率として表示されるだけなので、貸金業者の金利とどちらが中間マージンとして大きいのか、一見してわかりにくい仕組みになっているのです。

もちろん換金率をもとに計算すれば、どのぐらいの手数料を取られているのかがわかりますが、即日の現金化では10%以上かかるところもあります。

1日で10%の金利など貸金業者にはあり得ない数字ですから、いくら「金利ゼロ」と謳っていても、失う金額は貸金業者以上に大きくなってしまいます。

したがって、もしクレジットカードの現金化をするとしたら、「金利ゼロ」と大きく宣伝しているような業者の利用は避けるべきです。

優良業者であれば、そういった宣伝文句で客を引くのではなく、実際にキャッシュバックする金額の大きさで勝負しているものです。

悪徳業者の手口と業者の見極め方

手口を見極めろ
インターネットを中心に広まってきた現在では、それを請け負う業者も次々と登場しています。

なかには違法性の高い取引のため、規制された業者も存在します。

貸金業ではないので法律での規制が緩く、利用する側としてはすぐに現金を手にすることのできるサービスですが、その規制の緩さゆえ、悪徳業者が跋扈する余地も大きいとも言えます。

万一、悪徳業者に引っかかり、お金を失うことになっても、守ってくれるルールがないので、クレジットカードの現金化を行う時は、自分でしっかり注意して業者を選別しなければなりません。

悪徳業者にはいくつかの特徴があります。

そのなかでも特に気を付けるべきなのが、還元率が異様に高い業者です。

一見、顧客の利益を優先する優良業者のようにも見えるので、クレジットカードの現金化が初めてという人だけでなく、何度か利用したことがあるという人でも引っかかりやすいタイプです。

ですが、クレジットカードで買い物した分の決済手数料は業者が負担するものですから、還元率が100%に近いようでは、業者は利益を上げることができません。

優良業者としても95%前後が限界です。

しかも、この換金率の場合は大口での取引が条件となっているところしかないでしょう。

キャンペーンなどにより、その時だけというのはあるかもしれませんが、ほとんど100%に近い業者は悪徳業者の可能性が高いので、利用しないでおいたほうがよさそうです。

悪徳業者の目的の一つに、顧客の個人情報収集があります。

高い還元率で顧客を引き寄せて、申込フォームに個人情報を入力させます。

こうして収集された個人情報は、名簿にして販売されたり、闇金業者の手に渡ったりしているようです。

個人情報を入力した利用者にはその後まったく連絡も取らず、当然ながら現金化も行いません。

被害に気付いても、すでに個人情報は流出してしまっているので、泣き寝入りするしかないという深刻な事態が待っています。

くれぐれもこのような業者には注意しましょう。

また、保証金詐欺という手法を採る業者もいます。

クレジットカードの現金化には保証金が必要だと言って、お金を請求してくる業者です。

もし、こういう請求があった時には、それ以上連絡を取らず、すぐに離れるようにしてください。

悪徳業者を見抜くポイントですが、その業者のホームページをチェックしてください。

まともな業者であればホームページなどを持っていますが、悪徳業者には自社サイトを持たないところが多いです。

すべてをオンライン上で完結させるクレジットカードの現金化なのに、自社サイトを持たないというのは非常に怪しいです。

まともな業者であれば、ホームページに会社の所在地や責任者名が記載されているので、そこがチェックポイントになるでしょう。

また、ホームページがとても綺麗だからといって優良店とは限りませんから見た目だけの判断も避けてください。